第21回(2024年) 入賞者
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富山銀行賞
優秀賞
佳作
奨励賞
ねじめ正一氏選評
今年も全国からたくさんの詩の応募があり、年々詩のレベルが高くなっているのが、何よりもうれしい。春先から体調を崩して気弱になっていた気分を、吹き飛ばしてもらった。
ポエム大賞の坂井十和子さんの「なんだか」は、日常から離れているのかいないのか、その離れ方が見事ぴったりであった。絵空事にならずに、(なんだか)が詩の主役を張れるような言葉に、きちっと羽をつけて、楽しく飛ばしている。まさしく、詩でしかできない言葉遣いである。しかもユーモアがあって、作品に引っ張り込まれた。
富山銀行賞の芦田昴さんの「むさし」は語りの面白さがある。詩で時代劇を感じさせる作品は新しい。(むすーんシャキシャ)の擬音語も上手に遣っていて、ふんわりした大らかな気持にさせてくれる。(むさし殿)と呼びかけているところが何とも可笑しい。
小学校部門の最優秀の加納理奈さんの「楽しい口癖」は、自分の言いたいところから外れないように、しかも正確に、必死に言葉を走らせている。言葉の集中力に驚かされた。
中学生部門の最優秀の中橋紗奈さんの「ビブリオテーカ」は、自ら自由な居場所を捜し当てる過程の緻密さと潔癖さがいい。大人でもない子どもでもない中学生の思いが、(図書館)によって清潔感で溢れている。
高校生部門の最優秀の吉田茉央さんの「お暇」は、タイトルはのんびりしているが、詩の中味はひりひりしている。言葉でおどかしたり、率直な表情を見せたり、心細さも見せたりしているが、最後は妥協しないで、始まりから素直に自分を見つめ直そうとする姿勢がいい。
ポエム大賞の坂井十和子さんの「なんだか」は、日常から離れているのかいないのか、その離れ方が見事ぴったりであった。絵空事にならずに、(なんだか)が詩の主役を張れるような言葉に、きちっと羽をつけて、楽しく飛ばしている。まさしく、詩でしかできない言葉遣いである。しかもユーモアがあって、作品に引っ張り込まれた。
富山銀行賞の芦田昴さんの「むさし」は語りの面白さがある。詩で時代劇を感じさせる作品は新しい。(むすーんシャキシャ)の擬音語も上手に遣っていて、ふんわりした大らかな気持にさせてくれる。(むさし殿)と呼びかけているところが何とも可笑しい。
小学校部門の最優秀の加納理奈さんの「楽しい口癖」は、自分の言いたいところから外れないように、しかも正確に、必死に言葉を走らせている。言葉の集中力に驚かされた。
中学生部門の最優秀の中橋紗奈さんの「ビブリオテーカ」は、自ら自由な居場所を捜し当てる過程の緻密さと潔癖さがいい。大人でもない子どもでもない中学生の思いが、(図書館)によって清潔感で溢れている。
高校生部門の最優秀の吉田茉央さんの「お暇」は、タイトルはのんびりしているが、詩の中味はひりひりしている。言葉でおどかしたり、率直な表情を見せたり、心細さも見せたりしているが、最後は妥協しないで、始まりから素直に自分を見つめ直そうとする姿勢がいい。
ポエム大賞・北日本新聞社賞
なんだか
芝浦工業大学柏高等学校1年 坂井 十和子

最近
なんだか
上手くいかない
腐った果実が落っこちた
避けたはずの肩に「なんだか」は乗っている
「なんだか」を
ドラム式の洗濯機に入れて
種類も分量も知らない
表示ラベルを読んでも分からない
そんな洗剤を注ぐ
水に濯がれる音を聞きながら
頬杖をつく
空腹を持て余しているドラム
なんだか不満げ
頬杖の続きの世界で
「なんだか」の正体を考える
毎朝走って家を出て
友人と静かにバスを過ごす
長い長い階段を登った先で
知らない間に始まった一日
あっという間に過ぎ去って
やりたくもない単語帳と共に帰る
一体どれが正体なんだかわからない
しばらくして軽快な音が鳴ったとしても
鎖で結んだ面倒な現実を見せびらかすだけ
なんだかうざったい
物干し竿に手を引かれ外に連れ出される
眩しすぎる外の世界
もう少し
いやずっと
あのままでいたかったのに
しょうがないから
目の前の家に干された服と同じように
「なんだか」を吊るしてみた
「なんだか」から滴る水
透明な水
余計に汚れが残った
ように見える
きっとそのせいだ
乾ききったはずなのに
なんだかパッとしないのは
それでもなんだか嫌いになれない
なんだか居心地が良い気がするから
だから「なんだか」は「なんだか」のまま
「なんだか」は今までずっと隣で歩いていた
「なんだか」は未だ
ポタポタと水滴を垂らしながら
隣を歩いている
なんだか
上手くいかない
腐った果実が落っこちた
避けたはずの肩に「なんだか」は乗っている
「なんだか」を
ドラム式の洗濯機に入れて
種類も分量も知らない
表示ラベルを読んでも分からない
そんな洗剤を注ぐ
水に濯がれる音を聞きながら
頬杖をつく
空腹を持て余しているドラム
なんだか不満げ
頬杖の続きの世界で
「なんだか」の正体を考える
毎朝走って家を出て
友人と静かにバスを過ごす
長い長い階段を登った先で
知らない間に始まった一日
あっという間に過ぎ去って
やりたくもない単語帳と共に帰る
一体どれが正体なんだかわからない
しばらくして軽快な音が鳴ったとしても
鎖で結んだ面倒な現実を見せびらかすだけ
なんだかうざったい
物干し竿に手を引かれ外に連れ出される
眩しすぎる外の世界
もう少し
いやずっと
あのままでいたかったのに
しょうがないから
目の前の家に干された服と同じように
「なんだか」を吊るしてみた
「なんだか」から滴る水
透明な水
余計に汚れが残った
ように見える
きっとそのせいだ
乾ききったはずなのに
なんだかパッとしないのは
それでもなんだか嫌いになれない
なんだか居心地が良い気がするから
だから「なんだか」は「なんだか」のまま
「なんだか」は今までずっと隣で歩いていた
「なんだか」は未だ
ポタポタと水滴を垂らしながら
隣を歩いている
富山銀行賞
むさし
岡山県立瀬戸高等学校2年 芦田 昴

ある気高い山の方
一匹のもののふ何を喰らう
仙人にしてはしみったれたその伝え
んなもんかまうか
真剣が黄金の楽譜をかなでる
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
十戒などあるわけなかろうドロ根性
だが渡りきった己の劣情を
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
その水面斬り
ポセイドンも微笑み 宴だと
ズラズラの目を 真っ赤にし
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
その刀ノ孤 俺がπなら
ムクロに反っているだろう
ただ無敗 されど無敗
フィボナッチが夢見たその円で
俺を切り
永遠に活かしておくれよ
むさし殿
ある気高い山の方
一匹のもののふ何を喰らう
一匹のもののふ何を喰らう
仙人にしてはしみったれたその伝え
んなもんかまうか
真剣が黄金の楽譜をかなでる
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
十戒などあるわけなかろうドロ根性
だが渡りきった己の劣情を
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
その水面斬り
ポセイドンも微笑み 宴だと
ズラズラの目を 真っ赤にし
むすーん シャキシャ むすーん むすーん
その刀ノ孤 俺がπなら
ムクロに反っているだろう
ただ無敗 されど無敗
フィボナッチが夢見たその円で
俺を切り
永遠に活かしておくれよ
むさし殿
ある気高い山の方
一匹のもののふ何を喰らう
小学生の部・最優秀賞
楽しい口癖
小平市立小平第六小学校4年 加納 理奈

今日の口癖は「参りました」
日々ごとに口癖を変える
学校に着いて言ってみた
「おはようございます!参りました!」
参りましたは学校で
一番笑える言葉
だから僕はその日をいつも
楽しみにしている
面白さがあまりない
「素敵だね」は
女にしかほとんど言わない言葉
だからあまり面白くない
でもそれを信じてる僕は
女の子たちにモテられる
ふざけても優しくて
しっかり屋さんの僕は
ある日、運動会の代表に
なってと言われてびっくりぎょうてん
でも引き受ける僕を見てみんなは
ますます僕に惚れちゃった
楽しい日々が続く中
口癖の面白さはどんどん増した
「素敵だね」も面白くなってきた
するとみんなも日々ごとに
口癖を変えることにしたらしい
楽しくて楽しくて
大盛り上がりの僕のクラス
ほかのクラスも口癖を
つけるようになっちゃった!
どこのクラスも大盛り上がり
このままたのしくなれるといいね
思いの底から声が出た
みんなの叫びが聞こえてきて
どんどんちいさくなってきて
最後に声が消えた時
楽しい時間が始まった
日々ごとに口癖を変える
学校に着いて言ってみた
「おはようございます!参りました!」
参りましたは学校で
一番笑える言葉
だから僕はその日をいつも
楽しみにしている
面白さがあまりない
「素敵だね」は
女にしかほとんど言わない言葉
だからあまり面白くない
でもそれを信じてる僕は
女の子たちにモテられる
ふざけても優しくて
しっかり屋さんの僕は
ある日、運動会の代表に
なってと言われてびっくりぎょうてん
でも引き受ける僕を見てみんなは
ますます僕に惚れちゃった
楽しい日々が続く中
口癖の面白さはどんどん増した
「素敵だね」も面白くなってきた
するとみんなも日々ごとに
口癖を変えることにしたらしい
楽しくて楽しくて
大盛り上がりの僕のクラス
ほかのクラスも口癖を
つけるようになっちゃった!
どこのクラスも大盛り上がり
このままたのしくなれるといいね
思いの底から声が出た
みんなの叫びが聞こえてきて
どんどんちいさくなってきて
最後に声が消えた時
楽しい時間が始まった
中学生の部・最優秀賞
ビブリオテーカ
高槻中学校3年 中橋 紗奈

子供たちだけが行ける場所
ネバーランドに不思議の国
大人たちだけが行ける場所
喫煙所、バー、夜の街
では 子供でも大人でもない
私たちはどこへ行けばいい?
家に帰る足をずらして
図書館へ行こう!
小さい頃 児童書コーナーの
ポップなカーペットの周りには
スリガラスの薄い壁があり
外と子供とを区切っていた
大人になればきっとまた
あのスリガラスの壁ができて
いずれカラフルな本棚には
寄り付かなくなるのだろう
選ぶ本棚が自由なのは
肩書きの曖昧な私たち
図書館が一番広いのは
子供と大人の間だけ
図書館は来客の目の前で
目まぐるしく広さを変える
身長も精神も図書館も
成長期は同じときに来る
番号9の棚の前から
最初は動かなかったけれど
悩みの増える頃に 1「哲学」
気持ちを形に 7「芸術」
過去に思いを馳せて 2「歴史」
それぞれの順番で巡る
0から8、そして9に戻って
ある日 周りを見渡せば
いつか尽きると心配なほど
こぢんまりしていた図書館が
十倍の広さに膨れ上がった と
息を呑んで驚くのだ
子供に戻りたいときは
背の低い本棚をかき分ける
早く大人になりたいときは
重い本にも涼しい顔をする
進むあてがどこにもないときは
図書館をくまなく揺蕩う
足を止める必要はない
ただ 最後には胸を張って
子供でも大人でもない自分が
あの場所では一番自由だと
尊大に家路につけるなら
それだけで いい
ネバーランドに不思議の国
大人たちだけが行ける場所
喫煙所、バー、夜の街
では 子供でも大人でもない
私たちはどこへ行けばいい?
家に帰る足をずらして
図書館へ行こう!
小さい頃 児童書コーナーの
ポップなカーペットの周りには
スリガラスの薄い壁があり
外と子供とを区切っていた
大人になればきっとまた
あのスリガラスの壁ができて
いずれカラフルな本棚には
寄り付かなくなるのだろう
選ぶ本棚が自由なのは
肩書きの曖昧な私たち
図書館が一番広いのは
子供と大人の間だけ
図書館は来客の目の前で
目まぐるしく広さを変える
身長も精神も図書館も
成長期は同じときに来る
番号9の棚の前から
最初は動かなかったけれど
悩みの増える頃に 1「哲学」
気持ちを形に 7「芸術」
過去に思いを馳せて 2「歴史」
それぞれの順番で巡る
0から8、そして9に戻って
ある日 周りを見渡せば
いつか尽きると心配なほど
こぢんまりしていた図書館が
十倍の広さに膨れ上がった と
息を呑んで驚くのだ
子供に戻りたいときは
背の低い本棚をかき分ける
早く大人になりたいときは
重い本にも涼しい顔をする
進むあてがどこにもないときは
図書館をくまなく揺蕩う
足を止める必要はない
ただ 最後には胸を張って
子供でも大人でもない自分が
あの場所では一番自由だと
尊大に家路につけるなら
それだけで いい
高校生の部・最優秀賞
お暇
星槎国際高等学校3年 吉田 茉央

平日の昼下がり
学校は楽しい?
まあまあ…!
嘘はつき慣れていた
あるべきリボンを身につけず
年中 首元のよれたスウェットを着て
顔だけが子供じみていて
逃げ足は速い中学生だった
まっすぐ昇っていくお日様が嫌いだった
明らかに おかしな私に
お構いなしにスポットライトを当てて
見世物にするから
中身が幼いから
外見も成長できずにいる
なにもかも置いてきぼりで
心は乾きつつある
ちいさな手で掴み取れるのは
夢の破片くらいで
他は全部こぼれ落ちていった
口元のファスナーが壊れて
溜め込んでいた感情があふれた
数少ない思い出を掘り起こして
不安は 涙で洗い流した
綺麗になった心に残るのは
事実のみで
ちょっぴり寂しくもあった
親に泣き顔を見せたのは久々だった
親の前で泣くのが恥ずかしくなったのは
いつからだろう
赤ん坊の頃は泣くことが仕事だったのにな
学校は楽しい?
まあまあ…!
嘘はつき慣れていた
あるべきリボンを身につけず
年中 首元のよれたスウェットを着て
顔だけが子供じみていて
逃げ足は速い中学生だった
まっすぐ昇っていくお日様が嫌いだった
明らかに おかしな私に
お構いなしにスポットライトを当てて
見世物にするから
中身が幼いから
外見も成長できずにいる
なにもかも置いてきぼりで
心は乾きつつある
ちいさな手で掴み取れるのは
夢の破片くらいで
他は全部こぼれ落ちていった
口元のファスナーが壊れて
溜め込んでいた感情があふれた
数少ない思い出を掘り起こして
不安は 涙で洗い流した
綺麗になった心に残るのは
事実のみで
ちょっぴり寂しくもあった
親に泣き顔を見せたのは久々だった
親の前で泣くのが恥ずかしくなったのは
いつからだろう
赤ん坊の頃は泣くことが仕事だったのにな
小学生の部・優秀賞
わた毛のたび
横浜市立北方小学校2年 恒川 莉吾武

おもいっきりふきとばした
まあるいタンポポのわた毛
バラバラになってとんでいった
一本目のわた毛
校しゃの二かいまでとんでいった
チューリップの横に花をさかせるつもりだな
タンポポだってかわいいよ
二本目のわた毛
もっと高くとんだ
電線の上で昼ねしていた
カラスの頭の上に止まった
インターネットがおおさわぎするよ
「おしゃれなタンポポガラスが出た!」
ってね
三本目のわた毛
もっと頭がよかった
ぼくのぼうしの中にかくれていた
ぼうしをかぶるのあきらめた
頭にタンポポさかせたくないからね
「ただいま!」の前に
ふきとばしたはずだったのに
いっしょに家の中に入ってきた
そうじきには気をつけてね
大ぼうけんをしたわた毛
海までとんでいった
トビウオの頭をぴょん ぴょ ぴょん
海をたびした
どこまでもどこまでも
マグロのあくびにすいこまれちゃった
わた毛はまだまだとびまわった
くいしんぼうのマグロのおなかの中
食べものがいっぱい
食べものの山の上で昼ねした
りょうしさんがマグロをつり上げた
ほうちょうでマグロを切った
スーパーにならんだ
マグロのおさしみ
その横にタンポポがならんだ
まあるいタンポポのわた毛
バラバラになってとんでいった
一本目のわた毛
校しゃの二かいまでとんでいった
チューリップの横に花をさかせるつもりだな
タンポポだってかわいいよ
二本目のわた毛
もっと高くとんだ
電線の上で昼ねしていた
カラスの頭の上に止まった
インターネットがおおさわぎするよ
「おしゃれなタンポポガラスが出た!」
ってね
三本目のわた毛
もっと頭がよかった
ぼくのぼうしの中にかくれていた
ぼうしをかぶるのあきらめた
頭にタンポポさかせたくないからね
「ただいま!」の前に
ふきとばしたはずだったのに
いっしょに家の中に入ってきた
そうじきには気をつけてね
大ぼうけんをしたわた毛
海までとんでいった
トビウオの頭をぴょん ぴょ ぴょん
海をたびした
どこまでもどこまでも
マグロのあくびにすいこまれちゃった
わた毛はまだまだとびまわった
くいしんぼうのマグロのおなかの中
食べものがいっぱい
食べものの山の上で昼ねした
りょうしさんがマグロをつり上げた
ほうちょうでマグロを切った
スーパーにならんだ
マグロのおさしみ
その横にタンポポがならんだ
へんしんこんにゃく
高岡市立高陵小学校2年 宮永 紗睦

こんにゃくとあそべたらたのしそう
こんにゃくトランポリンや
こんにゃくベッド
こんにゃくのテーブル・イスがあれば
まい日つかいたい
ブニュンとはねかえされて大ジャンプ
ひんやりつめたくてま夏にはさいこう
こんにゃくテーブルでべんきょうすると
気もちよくてきっとねちゃいそう
こんにゃくといっしょにくらしたい
こんにゃくジャンプくんは
「空まで飛ばしてあげるるん」
こんにゃくスヤスヤちゃんは
「ゆめの中でも遊ぷるん」
こんにゃくテープルンズは
「つかれたら少しなめていいぷるん」
いつなったのかわからない
気づいたらわたしもプルプルしていた
こんにゃくトランポリンや
こんにゃくベッド
こんにゃくのテーブル・イスがあれば
まい日つかいたい
ブニュンとはねかえされて大ジャンプ
ひんやりつめたくてま夏にはさいこう
こんにゃくテーブルでべんきょうすると
気もちよくてきっとねちゃいそう
こんにゃくといっしょにくらしたい
こんにゃくジャンプくんは
「空まで飛ばしてあげるるん」
こんにゃくスヤスヤちゃんは
「ゆめの中でも遊ぷるん」
こんにゃくテープルンズは
「つかれたら少しなめていいぷるん」
いつなったのかわからない
気づいたらわたしもプルプルしていた
中学生の部・優秀賞
会話のキャッチボール
奈良市立一条高校付属中学校3年 山本 嶺央

「ごめん」
「すみません」よりも気持ちが伝わる
〝真っすぐなストレート〟
ねぇ、
何回言えば気が済むの?
「ゴメン」
何回でも。別に苦しくはない
自分に罪悪感を背負わせれば
相手を謙譲しているようで、むしろ楽
〝想定外のスプリット〟
でも僕から見たら苦しい
会話に合うボールが見つからなくて
それでも何か言っておかないといけなくて
「ゴメン」を無理やりもってきて
取ってつけたようで
逆に刺さる
〝容赦ないスライダー〟
でも俺は楽なんだ
会話は省エネ、疲労は最小限、体力は温存
そしてそれを次のやるべきことに使う
『自分』が良かったらそれでOK
〝キレのあるシュート〟
『自分』って君は何を言っているのだ
『腐った自分』だろう
何が省エネだ
体力温存とか言ってるものの
昨日も今日もその前もこれからも
不完全燃焼で
中途半端に終わっているのだろう
〝追い込みのシンカー〟
仕方ないじゃないか
いくら変だと思っても周りも使っている
「ゴメン」は
俺にとって魔法であり、命綱なんだ
〝力強さがないカーブ〟
謝罪ばっかの日々は楽しい?
〝安定したナックル〟
違う
そういう意味で使っているんじゃない
〝とりあえずのチェンジアップ〟
変な使い方をすると会話が成立しないよ
〝胆力にあふれたストレート〟
あ、ボールを落とした
「すみません」よりも気持ちが伝わる
〝真っすぐなストレート〟
ねぇ、
何回言えば気が済むの?
「ゴメン」
何回でも。別に苦しくはない
自分に罪悪感を背負わせれば
相手を謙譲しているようで、むしろ楽
〝想定外のスプリット〟
でも僕から見たら苦しい
会話に合うボールが見つからなくて
それでも何か言っておかないといけなくて
「ゴメン」を無理やりもってきて
取ってつけたようで
逆に刺さる
〝容赦ないスライダー〟
でも俺は楽なんだ
会話は省エネ、疲労は最小限、体力は温存
そしてそれを次のやるべきことに使う
『自分』が良かったらそれでOK
〝キレのあるシュート〟
『自分』って君は何を言っているのだ
『腐った自分』だろう
何が省エネだ
体力温存とか言ってるものの
昨日も今日もその前もこれからも
不完全燃焼で
中途半端に終わっているのだろう
〝追い込みのシンカー〟
仕方ないじゃないか
いくら変だと思っても周りも使っている
「ゴメン」は
俺にとって魔法であり、命綱なんだ
〝力強さがないカーブ〟
謝罪ばっかの日々は楽しい?
〝安定したナックル〟
違う
そういう意味で使っているんじゃない
〝とりあえずのチェンジアップ〟
変な使い方をすると会話が成立しないよ
〝胆力にあふれたストレート〟
あ、ボールを落とした
時計回りにくるりん
高槻中学校3年 高橋 歩子

ざああ、ざあ。ざああああ
透明のむこう。あちら側
東西南北、ぼんやりと
遠くは霞み、近くは歪む
「通り雨か。ツイてない」
隣の誰かとお揃い、ビニール傘
ざあ、ざあああ。ざあああ
景気良き音々が続いてく
煙るビル群後ろに構え
けやきの見上げる雲の眉
「今朝の予報はハズレだったか」
仮病でも使いたい、そんな雨の日
ざあああ。ざああ、ざああ
いつもの道も狭く見え
言わば溜め息吐くばかり
嫌なことばかり続くけど
いいえ、斜め下を見て
「いいことあったらいいのにな」
イコール、明日こそ蕾は開く
ざああああ。ざあ、ざああ
街を歩けど誰一人
まるで気づかぬ路傍の花は
まだら模様が空のよう
まだまだ止まない、だから言う
「まあ、たまにはこんな日があってもね」
毎日じゃない、今だけと
ざああ。ざああ、ざあああ
僅かばかりの日の光
湧き出す頃にはきっとまた
わたしも君も空見上げ
忘れられるか、雨の温度
「わあ、嘘のように晴れている」
笑える日が来る、いつかまた
ざああ、ざあ。ざああああ
理由なしに立ち止まる、そんな雨の日は
と け
り い に傘くるり。
わ ま
透明のむこう。あちら側
東西南北、ぼんやりと
遠くは霞み、近くは歪む
「通り雨か。ツイてない」
隣の誰かとお揃い、ビニール傘
ざあ、ざあああ。ざあああ
景気良き音々が続いてく
煙るビル群後ろに構え
けやきの見上げる雲の眉
「今朝の予報はハズレだったか」
仮病でも使いたい、そんな雨の日
ざあああ。ざああ、ざああ
いつもの道も狭く見え
言わば溜め息吐くばかり
嫌なことばかり続くけど
いいえ、斜め下を見て
「いいことあったらいいのにな」
イコール、明日こそ蕾は開く
ざああああ。ざあ、ざああ
街を歩けど誰一人
まるで気づかぬ路傍の花は
まだら模様が空のよう
まだまだ止まない、だから言う
「まあ、たまにはこんな日があってもね」
毎日じゃない、今だけと
ざああ。ざああ、ざあああ
僅かばかりの日の光
湧き出す頃にはきっとまた
わたしも君も空見上げ
忘れられるか、雨の温度
「わあ、嘘のように晴れている」
笑える日が来る、いつかまた
ざああ、ざあ。ざああああ
理由なしに立ち止まる、そんな雨の日は
と け
り い に傘くるり。
わ ま
高校生の部・優秀賞
ラベリング
錦城高等学校3年 加納 奈央

消費期限のラベルは
日々無機質な営みの中で作られ続けている
ただ淡々と 時の流れに逆らわぬように
それは今日の貴方の物であり
明日の私の物かもしれない
無機質な瞳を携えて
只々我々を傍観する周囲のハコは
ルーティンの様にラベルを印字する
一度貼られたら剥がれない
恐ろしい物 避けようもない物
誰かに逆らった証 障ってしまった証
誰かの採択で回る世界に順応できない証
ああ違う いやそうだ
生きとし生けてしまった証 だ
誰かにずぶずぶと 煤が纏わりついた
ああ終わりだ
誰から見ても〝それ〟は明確だった
今か もうか ようやくか ああ待って居た
好奇と羨望と一欠片の同情を混ぜ込んだ
我ら無慈悲なバーコーダー
赤外線サーまき散らし
ハコに詰められ ラベリングされた貴方に
いそいそ読み取り開始する
個の清音は他の不協和音の下敷き
そこに存在する 恐怖 感動 呻吟 嘲り
何もかもを無慈悲に飲み込んで
それは恐ろしい事
明日の我が身が可愛いはずなのに
上っ面取り繕って 仮面を被った人間どもは
ハコの中身の処理を済ませて
時計に優雅な散歩をさせる
異を唱える機会なんてないに等しい
正しいと思い込むしか術はなかった
はみ出し者は対象だから
自分自身を織り込んで形を変えて
ハコにきちんと収まっているよとアピール
そうしなければ直に首元まで迫ってくるから
濁流の苦さはとうに喉を覆いつくして
窒息何て洒落でもないと笑い飛ばして
この身が消えさえしなければ
どれだけ蝕まれたって構いやしなかったのに
背後に忍び寄ってきた〝それ〟によって
齎されるのは消費期限 賞味じゃなくて
味わい深さに基準はない
ただ単に終わりを告げられてしまうんだ
嫌だ 嫌だと嘆いてもしょうがないけれど
刻一刻と迫る 即日処分に抗いたい
誰しもが抱えるこの最後の宣託から
どうやって逃れることが出来ようか
嗚呼 お願いだから
この身に無条件な愛の烙印を押してくれ
処分処遇をコードした 窮屈なラベルを
塗りつぶす赦しを与えてくれ
それだけで私は 救われるのだから
日々無機質な営みの中で作られ続けている
ただ淡々と 時の流れに逆らわぬように
それは今日の貴方の物であり
明日の私の物かもしれない
無機質な瞳を携えて
只々我々を傍観する周囲のハコは
ルーティンの様にラベルを印字する
一度貼られたら剥がれない
恐ろしい物 避けようもない物
誰かに逆らった証 障ってしまった証
誰かの採択で回る世界に順応できない証
ああ違う いやそうだ
生きとし生けてしまった証 だ
誰かにずぶずぶと 煤が纏わりついた
ああ終わりだ
誰から見ても〝それ〟は明確だった
今か もうか ようやくか ああ待って居た
好奇と羨望と一欠片の同情を混ぜ込んだ
我ら無慈悲なバーコーダー
赤外線サーまき散らし
ハコに詰められ ラベリングされた貴方に
いそいそ読み取り開始する
個の清音は他の不協和音の下敷き
そこに存在する 恐怖 感動 呻吟 嘲り
何もかもを無慈悲に飲み込んで
それは恐ろしい事
明日の我が身が可愛いはずなのに
上っ面取り繕って 仮面を被った人間どもは
ハコの中身の処理を済ませて
時計に優雅な散歩をさせる
異を唱える機会なんてないに等しい
正しいと思い込むしか術はなかった
はみ出し者は対象だから
自分自身を織り込んで形を変えて
ハコにきちんと収まっているよとアピール
そうしなければ直に首元まで迫ってくるから
濁流の苦さはとうに喉を覆いつくして
窒息何て洒落でもないと笑い飛ばして
この身が消えさえしなければ
どれだけ蝕まれたって構いやしなかったのに
背後に忍び寄ってきた〝それ〟によって
齎されるのは消費期限 賞味じゃなくて
味わい深さに基準はない
ただ単に終わりを告げられてしまうんだ
嫌だ 嫌だと嘆いてもしょうがないけれど
刻一刻と迫る 即日処分に抗いたい
誰しもが抱えるこの最後の宣託から
どうやって逃れることが出来ようか
嗚呼 お願いだから
この身に無条件な愛の烙印を押してくれ
処分処遇をコードした 窮屈なラベルを
塗りつぶす赦しを与えてくれ
それだけで私は 救われるのだから
葛藤
ヒューマンキャンパス高等学校3年 新里 ゆら

肺が痛い
呼吸が乱れる
息ができない
酸素が欲しい
この坂をのぼり終えたらやめよう
やっぱり手前の木までにしよう
本当はここで終わりたい
前に進んでいるのに
戻っている気がする
足をあげているのに
つまづいてしまう
膝が痛い
ペースが乱れる
汗が止まらない
水が欲しい
いつやめようか
今やめようか
でももう少しだけ
いや疲れた
風を切る音が徐々に弱まる
ドクドクと心臓の音が響く
酸素を欲して肺が広がる
クラクラと視界が狭まる
仕方がなかった
喉が渇いていた
仕方がなかった
つまづいてしまった
仕方がなかった
息苦しさを感じていた
心が痛い
気持ちが乱れる
正当化したい
理由が欲しい
呼吸が乱れる
息ができない
酸素が欲しい
この坂をのぼり終えたらやめよう
やっぱり手前の木までにしよう
本当はここで終わりたい
前に進んでいるのに
戻っている気がする
足をあげているのに
つまづいてしまう
膝が痛い
ペースが乱れる
汗が止まらない
水が欲しい
いつやめようか
今やめようか
でももう少しだけ
いや疲れた
風を切る音が徐々に弱まる
ドクドクと心臓の音が響く
酸素を欲して肺が広がる
クラクラと視界が狭まる
仕方がなかった
喉が渇いていた
仕方がなかった
つまづいてしまった
仕方がなかった
息苦しさを感じていた
心が痛い
気持ちが乱れる
正当化したい
理由が欲しい
小学生の部・佳作
おばあちゃんのカラアゲ
奈良市立ならやま小学校4年 山本 愛奈
生まれてから食べたもので
世界一おいしい
おばあちゃんの作ったカラアゲ
カリカリ ふわふわ
油残りが少なくて 気持ち悪くならない
とり肉の味がウーってくる
1年ぐらい前に食べられなくなった
おばあちゃんが作れなくなってしまった
本当はおばあちゃんの家に行くたびに
食べたかったけれど
とり肉売り場も
分からなくなってしまったって
おばあちゃんは
ハガキの絵がすごかった
季節ごとに
夏はスイカ、セミ、キュウリ
秋はサンマ
冬は雪だるま
春はお花
上手だし
書いたら絶対に返事が来ていた
でも書いても返事が来なくなった
字を忘れてしまったって
2度とこない返事
2度と食べられないカラアゲ
悲しい
けんかして泣いてもいつもなぐさめてくれて
1人で暗くなっても雪遊びしていた時に
呼びに来てくれて
優しかったおばあちゃんを忘れない
世界一おいしい
おばあちゃんの作ったカラアゲ
カリカリ ふわふわ
油残りが少なくて 気持ち悪くならない
とり肉の味がウーってくる
1年ぐらい前に食べられなくなった
おばあちゃんが作れなくなってしまった
本当はおばあちゃんの家に行くたびに
食べたかったけれど
とり肉売り場も
分からなくなってしまったって
おばあちゃんは
ハガキの絵がすごかった
季節ごとに
夏はスイカ、セミ、キュウリ
秋はサンマ
冬は雪だるま
春はお花
上手だし
書いたら絶対に返事が来ていた
でも書いても返事が来なくなった
字を忘れてしまったって
2度とこない返事
2度と食べられないカラアゲ
悲しい
けんかして泣いてもいつもなぐさめてくれて
1人で暗くなっても雪遊びしていた時に
呼びに来てくれて
優しかったおばあちゃんを忘れない
うちの面白いところ
奈良市立ならやま小学校4年 山本 直央
パパはいつも歩いているとき歌ってる
兄はいつも「何時?」と聞いたら
「鼻血」と答えたり
「あと何分?」と言ったら
「でんぷん」と言う
姉はいつもダンスをしている
少しでも時間があればダンスする
ぼくはいつも食べ物を落としたり
服を反対に着たりする
妹はいつもおこってばっかりいる
みんな困っている
みんな理由もなくそうしてる
特徴があって面白いし、楽しい
いつもこのような日々になっている
だがお母さんがいない
なぜかと言うと
こういった特徴がないからだ
だけど面白いし、全員で楽しい毎日を
すごすことができる
兄はいつも「何時?」と聞いたら
「鼻血」と答えたり
「あと何分?」と言ったら
「でんぷん」と言う
姉はいつもダンスをしている
少しでも時間があればダンスする
ぼくはいつも食べ物を落としたり
服を反対に着たりする
妹はいつもおこってばっかりいる
みんな困っている
みんな理由もなくそうしてる
特徴があって面白いし、楽しい
いつもこのような日々になっている
だがお母さんがいない
なぜかと言うと
こういった特徴がないからだ
だけど面白いし、全員で楽しい毎日を
すごすことができる
国語の時間
高岡市立高陵小学校3年 加藤 咲
私は国語が大好き
とくに長い文しょうを書くのが好き
文を書いているとき、頭の中でかつおぶしがおどっている
うきうきした気持ちになるから、かつおぶしがおどっている
ねこがよってきそうなくらい、いいにおいをふりまきながらおどっている
文を書き終えたとき、私は何か物足りなくて、ちょっとしょぼんとする
でも書ききったというたっせい感もある
だから、少しうれしくて少しさみしい
頭の中のかつおぶしはもうおどっていない
だけど楽しかった
楽しいときにおどってくれる小さなかつおぶし
また会いたいな、かつおぶし
とくに長い文しょうを書くのが好き
文を書いているとき、頭の中でかつおぶしがおどっている
うきうきした気持ちになるから、かつおぶしがおどっている
ねこがよってきそうなくらい、いいにおいをふりまきながらおどっている
文を書き終えたとき、私は何か物足りなくて、ちょっとしょぼんとする
でも書ききったというたっせい感もある
だから、少しうれしくて少しさみしい
頭の中のかつおぶしはもうおどっていない
だけど楽しかった
楽しいときにおどってくれる小さなかつおぶし
また会いたいな、かつおぶし
G視点
射水市立小杉小学校5年 今牧 義耀
廊下を歩いていただけなのに
いきなり背中に何かがぶつかった
後ろを見ると
巨体があった
怖い
とにかく逃げよう
だがやつはしぶとく追いかけてくる
ある塊を持って追いかけてくる
突然、視界が暗くなった
潰された?
今日こそ最後かもしれない
そこで自分はあることを考えた
このまま死んだふりをしていたら
騙せるんじゃないかと
やがて
視界が明るくなった
騙せたのかもしれない
全速力で棚の下に隠れた
周りがドタドタうるさくなった
また視界が明るくなった
そう思った瞬間
叩かれた!
先ほどとは比べ物にならないぐらい
痛い!
自分は動けないまま
どこかに運ばれた
いきなり周りが熱くなる
自分は少しの力を振りしぼり
熱いまま逃げた
背中が熱い
いきなり背中に何かがぶつかった
後ろを見ると
巨体があった
怖い
とにかく逃げよう
だがやつはしぶとく追いかけてくる
ある塊を持って追いかけてくる
突然、視界が暗くなった
潰された?
今日こそ最後かもしれない
そこで自分はあることを考えた
このまま死んだふりをしていたら
騙せるんじゃないかと
やがて
視界が明るくなった
騙せたのかもしれない
全速力で棚の下に隠れた
周りがドタドタうるさくなった
また視界が明るくなった
そう思った瞬間
叩かれた!
先ほどとは比べ物にならないぐらい
痛い!
自分は動けないまま
どこかに運ばれた
いきなり周りが熱くなる
自分は少しの力を振りしぼり
熱いまま逃げた
背中が熱い
我が家は桃が大好き
小牧市立小牧原小学校6年 福島 穂乃果
私は桃が大好き
うっすら甘くてやわらかく
つるりと皮のむける桃
ああ 桃があると思うだけで
私はよだれが出て来そう
甘くてジューシー
桃は私をとかします
私をトロトロとかします
私より
大きい方の妹は
もっともっと桃が好き
あいつは名前に「もも」がつく
桃色は 何でもかんでも
自分の物だと信じている
困ったやつだと思うけど
ちょっと変だと思うけど
泣くとちょっとうるさいから
しかたがないさ まあいいや
でもそんな百々(もも)より
ずっと桃の好きな母
いつぞやなんかは
大きな桃を二個もらったら
本当に一人で丸々食べた
残りの一個は家族で食べた
母さん食べ過ぎ
でぶになる
びっくりするほど食いしん坊
ちいさい方の妹は
何でもかんでもまねっこで
みんなで何かを食べてると
突然 むっくり起きてきて
私にもよこせと怒り出す
本当はちょっと
早いけど
ちっとも言うこと聞きません
おいしい物は皆で分けよ
皆でお分けが楽しいよ
小さくなるのは残念だけど
皆でお分けがおいしいよ
家のみんなは桃が好き
何の桃でも桃が好き
あの時私も丸丸の大きな桃がほしかった
でもね太目はちょっといや
母さんのような太目はいやだ
小牧は桃の大産地
なかなか買ってはもらえない
母と二人のデートの時なら
買ってもらえると信じてる
今からワクワク楽しみだ
桃の季節がやって来た
今年こそ大きな桃が食べたいよ
一人で丸々食べたいよ
お願い母さん 桃買って
私も桃が大好きよ
うっすら甘くてやわらかく
つるりと皮のむける桃
ああ 桃があると思うだけで
私はよだれが出て来そう
甘くてジューシー
桃は私をとかします
私をトロトロとかします
私より
大きい方の妹は
もっともっと桃が好き
あいつは名前に「もも」がつく
桃色は 何でもかんでも
自分の物だと信じている
困ったやつだと思うけど
ちょっと変だと思うけど
泣くとちょっとうるさいから
しかたがないさ まあいいや
でもそんな百々(もも)より
ずっと桃の好きな母
いつぞやなんかは
大きな桃を二個もらったら
本当に一人で丸々食べた
残りの一個は家族で食べた
母さん食べ過ぎ
でぶになる
びっくりするほど食いしん坊
ちいさい方の妹は
何でもかんでもまねっこで
みんなで何かを食べてると
突然 むっくり起きてきて
私にもよこせと怒り出す
本当はちょっと
早いけど
ちっとも言うこと聞きません
おいしい物は皆で分けよ
皆でお分けが楽しいよ
小さくなるのは残念だけど
皆でお分けがおいしいよ
家のみんなは桃が好き
何の桃でも桃が好き
あの時私も丸丸の大きな桃がほしかった
でもね太目はちょっといや
母さんのような太目はいやだ
小牧は桃の大産地
なかなか買ってはもらえない
母と二人のデートの時なら
買ってもらえると信じてる
今からワクワク楽しみだ
桃の季節がやって来た
今年こそ大きな桃が食べたいよ
一人で丸々食べたいよ
お願い母さん 桃買って
私も桃が大好きよ
中学生の部・佳作
ダンデライオン
蓮田市立黒浜中学校3年 松村 拓実
僕は、ライオンとそっくりだ。僕にはギザギザな葉がある。ライオンには獲物を捕らえ、食べるためのギザギザな歯がある。ライオンはめちゃくちゃ強い、「百獣の王」と呼ばれるほどだ。僕はライオンみたいに異名があるわけではないが、アスファルトのヒビに捕まりながら咲き誇ったり、冷たい風や雨にも負けず、人間に踏まれても立ち上がる位強いんだ。けど僕はライオンと違う生き物だ。ライオンに出来て僕に出来ないものなんてたくさんある。つまり逆も同じだ。僕に出来てライオンに出来ないものそれは、僕らの種を白い綿毛と共に飛ばせることだ。僕もこの体験をして今ここにいる。広い世界でどこに咲こうと選べるはずがないけど、僕はすぐに選ぶことができたんだ。この場所で見れる絶景、夕日に重なった自分の姿など生まれ変わって改めて分かったことがある。「あーやっぱりこの街が好きなんだ」って。
たらちねの
東京都立桜修館中等教育学校3年 近藤 優梛
私が目覚めたとき、すでに起きている人がいる。
私が眠りにつくとき、まだ起きている人がいる。
同じ時が流れているのに。
地球の裏側なら、私の朝は夜で、私の夜は朝だ。
けれど、同じ線の上に生きている人にとって、私の朝は朝で、私の夜は夜だ。
それでも、私が起きている間も、眠っている間も、起きている人がいる。
誰よりも早く起きて、誰よりも遅く眠る。
その姿を見ていた幼かった私。
大人になれば、眠気などなくなるのだと思っていた。
大人になることは、我慢ができるようになること?
私が眠っているとき、起きている人がいる。
私が眠っているとき、働いている人がいる。
私の知らぬ間に、世界は回っている。
私の知らない世界は私のすぐそばにあるのに、私は眠り続けている。
目をつぶっている間、あなたがどこにいるか知らない。
眠っている間、あなたが何をしているか知らない。
すぐそばにいながら、あなたの苦しみを知らない。
あなたは、私が眠っているときに、布団をそっとかけ直してくれる。
あなたは、私が起きる時間になれば、布団から引き離してくれる。
私よりずっと早く起きて、私よりずっと遅く眠っている。
今は、皆に等しく眠気が訪れると知っている。
大人になったからといって眠たくならないわけがない。
大人になることは、自分の身を投げ打って人のために生きること?
あなたがいなければ、私には夢も目覚めもない。
私が毎日眠り、目を覚ますことができるのは、誰よりも早く起きて、誰よりも遅く眠るあなたのおかげです。
私が目覚めたとき、すでに起きている人がいる。
私が眠りにつくとき、まだ起きている人がいる。
地球の裏側ではなく、私の隣に。
私が眠りにつくとき、まだ起きている人がいる。
同じ時が流れているのに。
地球の裏側なら、私の朝は夜で、私の夜は朝だ。
けれど、同じ線の上に生きている人にとって、私の朝は朝で、私の夜は夜だ。
それでも、私が起きている間も、眠っている間も、起きている人がいる。
誰よりも早く起きて、誰よりも遅く眠る。
その姿を見ていた幼かった私。
大人になれば、眠気などなくなるのだと思っていた。
大人になることは、我慢ができるようになること?
私が眠っているとき、起きている人がいる。
私が眠っているとき、働いている人がいる。
私の知らぬ間に、世界は回っている。
私の知らない世界は私のすぐそばにあるのに、私は眠り続けている。
目をつぶっている間、あなたがどこにいるか知らない。
眠っている間、あなたが何をしているか知らない。
すぐそばにいながら、あなたの苦しみを知らない。
あなたは、私が眠っているときに、布団をそっとかけ直してくれる。
あなたは、私が起きる時間になれば、布団から引き離してくれる。
私よりずっと早く起きて、私よりずっと遅く眠っている。
今は、皆に等しく眠気が訪れると知っている。
大人になったからといって眠たくならないわけがない。
大人になることは、自分の身を投げ打って人のために生きること?
あなたがいなければ、私には夢も目覚めもない。
私が毎日眠り、目を覚ますことができるのは、誰よりも早く起きて、誰よりも遅く眠るあなたのおかげです。
私が目覚めたとき、すでに起きている人がいる。
私が眠りにつくとき、まだ起きている人がいる。
地球の裏側ではなく、私の隣に。
雨天
高岡市立南星中学校1年 豆川 煌太郎
雨が降っている
十日ほど降り続いている。
ざあざあとも、しとしとともつかず
ただ糸のように白く線になって降っては
ぽつぽつとも、ぽたぽたともいえず
枝葉を伝い地に、小川に、頭にしたたる
白と灰色の混じった空から落ちてくる
「雨」というものが
僕は案外 好きなのかも知れない
邪魔のように 恵みのように
ただ何も言わず、乾いた地を潤して
川を流れ 海に出て、空へ昇り
風任せにまた戻って来て降る
いきなり一度に降ってきては
晴れの楽しさを増す この雨が
雨を喜び、憂い、時おり望む 気持ちが
いつまでも、巡って
深く深く しみ込んで
いつか 小さな花でも咲くだろうか。
そんなことを考えながら
雨天の街を ぶらぶらと
傘をさして 歩く
そんな日が 十日ほど
雨と一緒に続いている
多分もう少し 続いていく
十日ほど降り続いている。
ざあざあとも、しとしとともつかず
ただ糸のように白く線になって降っては
ぽつぽつとも、ぽたぽたともいえず
枝葉を伝い地に、小川に、頭にしたたる
白と灰色の混じった空から落ちてくる
「雨」というものが
僕は案外 好きなのかも知れない
邪魔のように 恵みのように
ただ何も言わず、乾いた地を潤して
川を流れ 海に出て、空へ昇り
風任せにまた戻って来て降る
いきなり一度に降ってきては
晴れの楽しさを増す この雨が
雨を喜び、憂い、時おり望む 気持ちが
いつまでも、巡って
深く深く しみ込んで
いつか 小さな花でも咲くだろうか。
そんなことを考えながら
雨天の街を ぶらぶらと
傘をさして 歩く
そんな日が 十日ほど
雨と一緒に続いている
多分もう少し 続いていく
虚飾
高槻中学校3年 前田 美織
誰も気づけなかった、彼の人の笑顔の奥の涙
同じ仮面をつけた者なら分かるもの
同じ舞台に立たないと理解できない心
目の前が真っ暗になるような感覚
私、彼の人が好きなの。
偽りの心では 隠せない気持ち
仮面の下でしか生かすことの出来ない心を
私は小さな真っ黒な闇に押し込んでいる
いつの日か私たちの仮面が
砕けることを願って
パリン、と何かが割れる音がする
愛をください。私を見て。
真っ黒な心が仮面を割って出てきた
彼という名の虚像に魅せられた私は
裏方だと言うことも忘れて、
ステージへと境界線を跨ぐ
燦々と降り注ぐ、太陽のような
灼熱の光に身を焦がしながら
耳を貫く観客の声
不躾にジロジロと体を刺す視線
身の程を弁えろだなんてみんな言うけれど
ダイヤはダイヤでしか磨けないのよ
確かに天才はいるけれど、
生まれた時は皆同じ
ただ虚飾の中に閉じ込めているだけ
本当の自分自身の輝きを
でも気をつけなきゃいけないわね
いつしかそれは輝きを失って
虚無感しか残らないから
斜陽に翳る教室で、彼と初めての2人きり
あの日から息苦しさは無くなったわ
でも彼の仮面はなかなか割れないの
愛しているよだなんて
彼の言葉を、そんな絵虚事を信じて
今日も何処か、境界線の向こう側で
偽りの愛を受け取っている
其の刹那に絶望することも知らずにね
分からないから信じるだなんて
深淵の奥底に潜む心は気づかないふりでいて
虚飾に彩られた日々を
人は皆、嘘に塗れたこの世界で
孤独を抱いて彷徨っている
同じ仮面をつけた者なら分かるもの
同じ舞台に立たないと理解できない心
目の前が真っ暗になるような感覚
私、彼の人が好きなの。
偽りの心では 隠せない気持ち
仮面の下でしか生かすことの出来ない心を
私は小さな真っ黒な闇に押し込んでいる
いつの日か私たちの仮面が
砕けることを願って
パリン、と何かが割れる音がする
愛をください。私を見て。
真っ黒な心が仮面を割って出てきた
彼という名の虚像に魅せられた私は
裏方だと言うことも忘れて、
ステージへと境界線を跨ぐ
燦々と降り注ぐ、太陽のような
灼熱の光に身を焦がしながら
耳を貫く観客の声
不躾にジロジロと体を刺す視線
身の程を弁えろだなんてみんな言うけれど
ダイヤはダイヤでしか磨けないのよ
確かに天才はいるけれど、
生まれた時は皆同じ
ただ虚飾の中に閉じ込めているだけ
本当の自分自身の輝きを
でも気をつけなきゃいけないわね
いつしかそれは輝きを失って
虚無感しか残らないから
斜陽に翳る教室で、彼と初めての2人きり
あの日から息苦しさは無くなったわ
でも彼の仮面はなかなか割れないの
愛しているよだなんて
彼の言葉を、そんな絵虚事を信じて
今日も何処か、境界線の向こう側で
偽りの愛を受け取っている
其の刹那に絶望することも知らずにね
分からないから信じるだなんて
深淵の奥底に潜む心は気づかないふりでいて
虚飾に彩られた日々を
人は皆、嘘に塗れたこの世界で
孤独を抱いて彷徨っている
純物質だった空
相模原市立谷口中学校2年 高橋 七乃香
私は空が好きです。とくに夜空が好きです。上を見上げた時に広がる空はどんな顔でも環境でも好きです。体のスクリーンに空を移せば空気だって浮いていて、昼と夜が無知なコンビニだって新鮮に見えて、車の音も油っこいにおいも不思議に感じます。体に不思議を飲み込んでから歩きます。その瞬間、息を止めていることに気づいた肩がゆっくり呼吸します。私は満点の星空は光の粒でつくったレプリカでしかみたことがありません。オーロラも遠い流れを組み立てた物でしか見たことがありません。私は背比べ好きのビルを片目に、オーラではわからなくなった星と飛行機の見分けをしながら空を見上げています。私の心にあらわれる空はテレビの液晶画面のような黒い空です。ペンキで塗りつぶされたわけでもなく、漆みたいな重厚感のない知らない色でした。何かを混ぜたようなのに純物質になっていて何も浮かばない空でした。純物質になっている空は感覚を無くしていき、人の心を集め、写したようにきれいな色をしています。背にはきっと疲れた人がいるでしょう。周りには変人以外の言葉を紡いでもらえない人もいます。感じるすべ無きところでは、知らないところであがき、感情しか残されなかった刃をむけられている人がいます。誰も知らないところでは花が咲き、色をつけ、かれ、くちているかもしれません。私は空が好きです。あの純物質になっている黒い空が浮かびます。人の心を集め、写したとしたら私は人の心が風よりも天の川よりもブラックホールよりも好きかもしれません
空も心も自然の物でどんなに厳しく、破壊されても美しさも、希望も残します。私は劣等感も憧れも全て濾過され心奪われます。純物質の空は頑張って生きている私たちの心だから。
空も心も自然の物でどんなに厳しく、破壊されても美しさも、希望も残します。私は劣等感も憧れも全て濾過され心奪われます。純物質の空は頑張って生きている私たちの心だから。
高校生の部・佳作
こどう
沖縄県立開邦高等学校2年 神谷 桃子
あおいうみのそこで
いくせんものものがたりがしずむ
みどりのにおいにみちたもりのおくで
いのちのさけびがとじこもっている
それがそろそろわすれられてしまうころ
わたしはよるのやみをそっとぬけだして
うみで
きこえるつぶやきにみみをすませる
もりで
ささやくこえをひろいあげる
そのうちわたしはすいこまれてゆく
そこらじゅうにおちている
時代のポケットに手を入れたとき
社会が仕上げた落とし穴に
あしがはまってつまづいたとき
そして,だんだんけされる
だんだんきこえなくなる
いのちのこどう
あんなにもむじゃきにおどっていた
けつえきもあせもなみだも
それにすいこまれて,消えていった。
いまわたしはてをひらいて
たいようにすかしてみる
あのときけされた いのちのこどうは
いま
わたしのてのなかいっぱいにあふれている
あったかくて
はりさけそうになるその
むねのおくでは
いまをいきようとしているこどう
あ,わたしはこれを,
こわさずに,まもりぬいて,
バトンを手渡さなければならないのか。
そうちかったともしびを
けされないように
うばわれないように
われらの
へいわのはたじるしをかかげよう
きみとわたしの
たしかなこどうを,てのひらにかんじながら。
いくせんものものがたりがしずむ
みどりのにおいにみちたもりのおくで
いのちのさけびがとじこもっている
それがそろそろわすれられてしまうころ
わたしはよるのやみをそっとぬけだして
うみで
きこえるつぶやきにみみをすませる
もりで
ささやくこえをひろいあげる
そのうちわたしはすいこまれてゆく
そこらじゅうにおちている
時代のポケットに手を入れたとき
社会が仕上げた落とし穴に
あしがはまってつまづいたとき
そして,だんだんけされる
だんだんきこえなくなる
いのちのこどう
あんなにもむじゃきにおどっていた
けつえきもあせもなみだも
それにすいこまれて,消えていった。
いまわたしはてをひらいて
たいようにすかしてみる
あのときけされた いのちのこどうは
いま
わたしのてのなかいっぱいにあふれている
あったかくて
はりさけそうになるその
むねのおくでは
いまをいきようとしているこどう
あ,わたしはこれを,
こわさずに,まもりぬいて,
バトンを手渡さなければならないのか。
そうちかったともしびを
けされないように
うばわれないように
われらの
へいわのはたじるしをかかげよう
きみとわたしの
たしかなこどうを,てのひらにかんじながら。
砕け散る……夢
埼玉県立大宮高等学校1年 岡田 美幸
紙、落ちた
ほかの人たちは 抜けているのに
カラフルなプレートを 貰っているのに
私は 何も貰わずに 落ちてゆく
砕け散った
ほかの人たちは ボタンを
握りしめて 光らせているのに
私は あっという間に 追い抜かれて
華々しくもなく 散ってゆく
あっという間だった
押さない間
最後に答えた問題まで 忘れて
いつの間にか終わっていた 部内杯
あっけない毎日
消え去った
先輩と過ごした懐かしい 時間
みんなで笑って泣いた 部内杯
ボタンの音に集中していた チーム戦
青色のプレートを初めてもらった 瞬間
一問も押せなかった 大会
できなかった
何も押せなかった
いくら頑張っても
努力だって水の泡
でも、押したい 答えたい
ボタンの音を聞く毎日が 心地よい
今日もまた 誰かが読んでいるはずだ
「問題:
ほかの人たちは 抜けているのに
カラフルなプレートを 貰っているのに
私は 何も貰わずに 落ちてゆく
砕け散った
ほかの人たちは ボタンを
握りしめて 光らせているのに
私は あっという間に 追い抜かれて
華々しくもなく 散ってゆく
あっという間だった
押さない間
最後に答えた問題まで 忘れて
いつの間にか終わっていた 部内杯
あっけない毎日
消え去った
先輩と過ごした懐かしい 時間
みんなで笑って泣いた 部内杯
ボタンの音に集中していた チーム戦
青色のプレートを初めてもらった 瞬間
一問も押せなかった 大会
できなかった
何も押せなかった
いくら頑張っても
努力だって水の泡
でも、押したい 答えたい
ボタンの音を聞く毎日が 心地よい
今日もまた 誰かが読んでいるはずだ
「問題:
変換
光ヶ丘女子高等学校2年 内山 芽泉
「嘘はよくない」
テレビコマーシャルで芸能人が言っている
そう嘘はよくない
すぐばれる
仲良しだと思ってた
それは私だけだったのだろうか
メールの通知音
他の友達からのメールが届く
君の嘘
疑惑から
確定に変換された
人の目は何処にあるか分からない
ひい婆が言ってたことって
こういうことなんだ
ぼんやりと遠くを見る
偶然が重なり
いや違う
本当は気付いていた
少しの違和感
けれど気付かないふりをした
傷つきたくなかったから
心に黒い靄がかかる
靄は今にも言葉に変換されそう
それらを飲み込む
出してしまうと
きっと失う
そして大人のふりをして
今日も君を前にしている
けれど何かが変わってしまった
掛け違えたボタンみたい
吐き出してしまえば楽になるのだろうか
鈍感な私が気付くのだ
きっとばれない嘘はない
救いなのは何も聞かず
抹茶ケーキを
大笑いして食べつくす
友達がいること
どす黒い思いも食べてくれているよう
心が少し軽くなる
なぜか私以上に怒っている友達が
私の怒りを笑いに変換してくれる
心がずっと軽くなる
失ったものより得たことのが多いのかも
苦くて甘い
ケーキを大口で放り込む友達を見て思う
私たちの
子供から大人への変換は
まだまだ遠そう
テレビコマーシャルで芸能人が言っている
そう嘘はよくない
すぐばれる
仲良しだと思ってた
それは私だけだったのだろうか
メールの通知音
他の友達からのメールが届く
君の嘘
疑惑から
確定に変換された
人の目は何処にあるか分からない
ひい婆が言ってたことって
こういうことなんだ
ぼんやりと遠くを見る
偶然が重なり
いや違う
本当は気付いていた
少しの違和感
けれど気付かないふりをした
傷つきたくなかったから
心に黒い靄がかかる
靄は今にも言葉に変換されそう
それらを飲み込む
出してしまうと
きっと失う
そして大人のふりをして
今日も君を前にしている
けれど何かが変わってしまった
掛け違えたボタンみたい
吐き出してしまえば楽になるのだろうか
鈍感な私が気付くのだ
きっとばれない嘘はない
救いなのは何も聞かず
抹茶ケーキを
大笑いして食べつくす
友達がいること
どす黒い思いも食べてくれているよう
心が少し軽くなる
なぜか私以上に怒っている友達が
私の怒りを笑いに変換してくれる
心がずっと軽くなる
失ったものより得たことのが多いのかも
苦くて甘い
ケーキを大口で放り込む友達を見て思う
私たちの
子供から大人への変換は
まだまだ遠そう
キャンバス
埼玉県立大宮高等学校1年 若月 萌花
誰もいない美術室
真新しいキャンバスを前に
とりとめのない感情を浮かべ
筆を執る
新しい生活に心躍らせ
期待に胸を膨らます
キャンバスに塗るは
鮮やかなオレンジ色
戻れない過去を振り返り
充実した日々の追憶にふける
キャンバスに塗るは
寂しげな青色
新たな友と交友を深め
広がった世界で居場所を見つける
キャンバスに塗るは
心安らぐ緑色
周囲との差に焦燥を覚え
闇雲に進み空回り
キャンバスに塗るは
不安滲む黄色
頑張れない自分に嫌悪を抱き
内なる怒りが降り積もる
キャンバスに塗るは
燃え盛る赤色
かつての日々に想いを馳せて
仄かに燻る恋心
キャンバスに塗るは
心ときめくピンク色
理想と現実との懸隔の中で
入り交じった感情に呑まれる
キャンバスに塗るは
葛藤の紫色
深い深い海の底で
藻掻きながら手探りで進む
キャンバスに塗るは
暗く澄んだ藍色
長く苦しい旅路の果てに
黎明の光射す
キャンバスに塗るは
光織りなす白色
数多の感情を重ねて
人も絵も形作られる
キャンバスの上に広がるは
無限の可能性に溢れた宇宙
感情に振り回されて
自分なりに受け止めて
私たちは進んで行く
希望に満ちた未来へと
真新しいキャンバスを前に
とりとめのない感情を浮かべ
筆を執る
新しい生活に心躍らせ
期待に胸を膨らます
キャンバスに塗るは
鮮やかなオレンジ色
戻れない過去を振り返り
充実した日々の追憶にふける
キャンバスに塗るは
寂しげな青色
新たな友と交友を深め
広がった世界で居場所を見つける
キャンバスに塗るは
心安らぐ緑色
周囲との差に焦燥を覚え
闇雲に進み空回り
キャンバスに塗るは
不安滲む黄色
頑張れない自分に嫌悪を抱き
内なる怒りが降り積もる
キャンバスに塗るは
燃え盛る赤色
かつての日々に想いを馳せて
仄かに燻る恋心
キャンバスに塗るは
心ときめくピンク色
理想と現実との懸隔の中で
入り交じった感情に呑まれる
キャンバスに塗るは
葛藤の紫色
深い深い海の底で
藻掻きながら手探りで進む
キャンバスに塗るは
暗く澄んだ藍色
長く苦しい旅路の果てに
黎明の光射す
キャンバスに塗るは
光織りなす白色
数多の感情を重ねて
人も絵も形作られる
キャンバスの上に広がるは
無限の可能性に溢れた宇宙
感情に振り回されて
自分なりに受け止めて
私たちは進んで行く
希望に満ちた未来へと
変身
徳島県立脇町高等学校1年 坂本 梓
ザムザは巨大な甲虫に
トニーは鋼鉄男に
タケルは電王に
生身の体は弱すぎる
変身すれば強くなれる
私も変身してみたい
そう願って
高校生に変身
中学までとは大きく違う私は
新聞を作り
写真を撮影し
ボランティアに出かけ
起業をしようともして
イノベーション技術も学び
英会話もし
ピアノも弾いて
生徒会副会長ともなり
エッセイや論文を沢山書いて
短歌や俳句も生み出し
交通マナーアップを呼びかけ
被災地も巡る
もちろん
学校の学習もある
並べたらすごい高校生みたい
本当だろうか
本当にすごい高校生に変身したのだろうか
本当だろうか
やっていることはやっている
ただ
目の前のことをやっているだけ
本当に
本当に
本当に
どこにでもいるただの高校生
変身といって
簡単に変身できるものではない
毎日毎日
できることをしていく
その積み重ねが
変身のためには必要なのだ
だから誰でも変身できる
それを成長というのだろうか
それを大人になるというのだろうか
それを変身というのだろうか
私は最強とは思わない
私はすごいとも思わない
私は普通の高校生
ただ
何かをしたいとは思っている
情けは人のためならず
誰かのためにできること
誰かのために役立つこと
誰かが笑顔になれること
少しはそうなれたかな
変身
変身
変身
弱さと同居の高校生
トニーは鋼鉄男に
タケルは電王に
生身の体は弱すぎる
変身すれば強くなれる
私も変身してみたい
そう願って
高校生に変身
中学までとは大きく違う私は
新聞を作り
写真を撮影し
ボランティアに出かけ
起業をしようともして
イノベーション技術も学び
英会話もし
ピアノも弾いて
生徒会副会長ともなり
エッセイや論文を沢山書いて
短歌や俳句も生み出し
交通マナーアップを呼びかけ
被災地も巡る
もちろん
学校の学習もある
並べたらすごい高校生みたい
本当だろうか
本当にすごい高校生に変身したのだろうか
本当だろうか
やっていることはやっている
ただ
目の前のことをやっているだけ
本当に
本当に
本当に
どこにでもいるただの高校生
変身といって
簡単に変身できるものではない
毎日毎日
できることをしていく
その積み重ねが
変身のためには必要なのだ
だから誰でも変身できる
それを成長というのだろうか
それを大人になるというのだろうか
それを変身というのだろうか
私は最強とは思わない
私はすごいとも思わない
私は普通の高校生
ただ
何かをしたいとは思っている
情けは人のためならず
誰かのためにできること
誰かのために役立つこと
誰かが笑顔になれること
少しはそうなれたかな
変身
変身
変身
弱さと同居の高校生
小学生の部・奨励賞
ありのまま生きよう
ノートルダム学院小学校3年 青山 栞奈
ふと、窓の外を見た。
楽しそうに水遊びをする人たち。
私は、一日家の中。
外に出るのは病院の時くらい。
汗が出ない。だから、夏眠中。
「宿題は?」と言われても「あとで!」
休み時間はかくれんぼ
夏祭りに浴衣で出かける
そんなことを夢みてる。
苦い薬や痛い注しゃは打ちたくない。
そんな私は不幸?
クラスのみんなや先生はやさしい
こどもホスピスは楽しい
不自由なことも多い。
みんなと当たり前がちがうだけ。
だから、私なりに幸せです。
私もみんなもそのままでいい。
楽しそうに水遊びをする人たち。
私は、一日家の中。
外に出るのは病院の時くらい。
汗が出ない。だから、夏眠中。
「宿題は?」と言われても「あとで!」
休み時間はかくれんぼ
夏祭りに浴衣で出かける
そんなことを夢みてる。
苦い薬や痛い注しゃは打ちたくない。
そんな私は不幸?
クラスのみんなや先生はやさしい
こどもホスピスは楽しい
不自由なことも多い。
みんなと当たり前がちがうだけ。
だから、私なりに幸せです。
私もみんなもそのままでいい。
森にかくれるクワガタ
高岡市立高陵小学校3年 山﨑 隼弥
夜の森に、クワガタを見つけた。クワガタに近づいても、にげなかった。あみでつかまえようとすると、にげてしまった。クワガタは、黒くて見えなかった。
森にいると、またクワガタを見つけた。ひくい所にいたから手で捕まえた。そうすると、「はなして。」というように、六つの足をバタバタして、はさみを動かしていた。それを見て、「元気なクワガタでよかった」と思って、家に持ち帰ると、いかくしていた。これも元気なしょうこだと思った。
次の日朝起きると、クワガタが見えなかった。でも、家にいると、ガサガサと音がする。「土の中にいるのかな」と思って、土をほるといた。
もしかして、体がかたくて黒いのも夜にしかいないのも、夜にしかいないのもてきにおそわれないためかなと思った。
森にいると、またクワガタを見つけた。ひくい所にいたから手で捕まえた。そうすると、「はなして。」というように、六つの足をバタバタして、はさみを動かしていた。それを見て、「元気なクワガタでよかった」と思って、家に持ち帰ると、いかくしていた。これも元気なしょうこだと思った。
次の日朝起きると、クワガタが見えなかった。でも、家にいると、ガサガサと音がする。「土の中にいるのかな」と思って、土をほるといた。
もしかして、体がかたくて黒いのも夜にしかいないのも、夜にしかいないのもてきにおそわれないためかなと思った。
おこめ
高岡市立高陵小学校3年 片岸 心葉
わたしは、おこめがきらい。
でも、お茶づけはすき。あったかいおだしとごはんがまざりあってとてもおいしい。
天どんがすき。あまいタレとごはんがまざりあってとてもおいしい。
ドリアがすき。チーズとごはんがまざりあってとてもおいしい。
おすしがすき。おさかなとすめしがとてもあっておいしい。
おにぎりがすき。なんで形がかわるとおいしくなるんだろう。
つまり、わたしはおこめが大すき。
でも、お茶づけはすき。あったかいおだしとごはんがまざりあってとてもおいしい。
天どんがすき。あまいタレとごはんがまざりあってとてもおいしい。
ドリアがすき。チーズとごはんがまざりあってとてもおいしい。
おすしがすき。おさかなとすめしがとてもあっておいしい。
おにぎりがすき。なんで形がかわるとおいしくなるんだろう。
つまり、わたしはおこめが大すき。
気持ちの色
高岡市立高陵小学校3年 関 奈津
わたしがおこっているとき
わたしの気持ちは赤くなる
わたしがよろこんでいるとき
私の気持ちは黄色くなる
わたしがかなしんでいるとき
わたしの気持ちは青くなる
わたしが後かいしていると
私の気持ちはうすむらさきになる
わたしがドキドキしていると
わたしの気持ちはピンクになる
心はしんぞうにないから
気持ちは色に
なるのかな
何も考えていないときは……
白…かな
「わくわく」は
オレンジ
「いやだな」は
むらさき
「おだやか」は
みどり
「ふあん」は
黒
どの色だって私の気持ち
どの色だって私の気持ち
わたしの気持ちは赤くなる
わたしがよろこんでいるとき
私の気持ちは黄色くなる
わたしがかなしんでいるとき
わたしの気持ちは青くなる
わたしが後かいしていると
私の気持ちはうすむらさきになる
わたしがドキドキしていると
わたしの気持ちはピンクになる
心はしんぞうにないから
気持ちは色に
なるのかな
何も考えていないときは……
白…かな
「わくわく」は
オレンジ
「いやだな」は
むらさき
「おだやか」は
みどり
「ふあん」は
黒
どの色だって私の気持ち
どの色だって私の気持ち
日本の背中
美馬市立江原南小学校6年 坂本 孝仁
正月はめでたい
お祝いだ
日本の背中もゆれた
そして もえた
そして あつい夏がきた
けれども 背中は やけどしたまま
背中の傷を なおそうと
あちらこちらから 人が来る
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども 背中は やけどしたまま
まだまだまだまだ なおらない
あちらも こちらも やけただれ
あそこも ここも あなだらけ
ひびわれ かんぼつ もりあがり
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども なにも変わらない
いつになったら なおるのか
ひとも まちも きずだらけ
めにみえる きずは いつかはなおる
めにみえない きずは
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども なにも変わらない
わたしはそれをみているだけ
じぶんでできることなどない
まったくできないじぶんがかなしい
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれどもなにも変わらない
みんな がんばっているんだ
わたしもがんばる
じぶんでできることをみつける
まずはみたことをつたえていく
そして
お祝いだ
日本の背中もゆれた
そして もえた
そして あつい夏がきた
けれども 背中は やけどしたまま
背中の傷を なおそうと
あちらこちらから 人が来る
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども 背中は やけどしたまま
まだまだまだまだ なおらない
あちらも こちらも やけただれ
あそこも ここも あなだらけ
ひびわれ かんぼつ もりあがり
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども なにも変わらない
いつになったら なおるのか
ひとも まちも きずだらけ
めにみえる きずは いつかはなおる
めにみえない きずは
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれども なにも変わらない
わたしはそれをみているだけ
じぶんでできることなどない
まったくできないじぶんがかなしい
そして ちりょうをはじめてる
そして あつい夏がきた
けれどもなにも変わらない
みんな がんばっているんだ
わたしもがんばる
じぶんでできることをみつける
まずはみたことをつたえていく
そして
中学生の部・奨励賞
こたつとストーブ
小矢部市立津沢中学校1年 柴田 嘉月
つかってくれ!こたつ
つかってくれ!ストーブ
こたつよりストーブの方があたたかいけれどねんりょうがひつよう
ストーブよりこたつの方があたたかくないけどねんりょうはいらない
けっきょくどっちをつかえばいいんだ!ストーブとこたつ
いえへかえればたいていどっちもついていない。がっこうがえりの冬はとてもさむいからこそなやむそしてそんなひがつづいてけっきょくきまらずにいつのまにかあついなつになっているするとまたせんぷうきとクーラーでまよいそしてまたなつがおわりふゆがきてまたこまる。そうしてぼくはこれからもなやみつづけてこれからをすごす
このようなこともあるからこそたのしい。
つかってくれ!ストーブ
こたつよりストーブの方があたたかいけれどねんりょうがひつよう
ストーブよりこたつの方があたたかくないけどねんりょうはいらない
けっきょくどっちをつかえばいいんだ!ストーブとこたつ
いえへかえればたいていどっちもついていない。がっこうがえりの冬はとてもさむいからこそなやむそしてそんなひがつづいてけっきょくきまらずにいつのまにかあついなつになっているするとまたせんぷうきとクーラーでまよいそしてまたなつがおわりふゆがきてまたこまる。そうしてぼくはこれからもなやみつづけてこれからをすごす
このようなこともあるからこそたのしい。
僕の頭の中
蓮田市立黒浜中学校1年 横田 蒼太朗
僕の好きな物
ゲーム
金
これさえあれば僕は、大満足
でもこれでは、いきていけない
大人もそんな僕を止める
止められると僕は、爆発する
だってやりつづけたいから
そうなったら僕は、止められない
噴火した山のように顔が真っ赤っか
涙もいっぱい
感情があふれ出す
鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ
でもわかっているんだ
やめなきゃいけないって
約束したんだって
他にも大切な物がいっぱいあるって
好きな人達がいることを思い出す
友達
家族
みんなの顔を見て少しクールダウン
みんなのおかげで一歩前進
気持ちが晴れてくる
でも逃げたい
逃げたい
逃げたい
逃げたい
そして逃避行
そして夢の世界へ
目が覚めて後悔
いつもこのくり返し
後まわしは、よくない
逃げるのよくない
やらなきゃ終わらないから
だって先延ばしになるだけだから
さあ気持ちをきりかえよう
みんなの顔をもう一度思い出す
みんなのおかげでもう一歩前進
みんなのおかげで今日も一日がんばれる
みんなありがとう
ゲーム
金
これさえあれば僕は、大満足
でもこれでは、いきていけない
大人もそんな僕を止める
止められると僕は、爆発する
だってやりつづけたいから
そうなったら僕は、止められない
噴火した山のように顔が真っ赤っか
涙もいっぱい
感情があふれ出す
鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ
でもわかっているんだ
やめなきゃいけないって
約束したんだって
他にも大切な物がいっぱいあるって
好きな人達がいることを思い出す
友達
家族
みんなの顔を見て少しクールダウン
みんなのおかげで一歩前進
気持ちが晴れてくる
でも逃げたい
逃げたい
逃げたい
逃げたい
そして逃避行
そして夢の世界へ
目が覚めて後悔
いつもこのくり返し
後まわしは、よくない
逃げるのよくない
やらなきゃ終わらないから
だって先延ばしになるだけだから
さあ気持ちをきりかえよう
みんなの顔をもう一度思い出す
みんなのおかげでもう一歩前進
みんなのおかげで今日も一日がんばれる
みんなありがとう
「し」ってなんだっけ
小矢部市立石動中学校1年 櫻井 壮太
「し」ってなんだっけ
「し」っていろんな意味があったっけ
「私」っていみがあったっけ
「紙」っていみもあったっけ
「四」って意味もあったよな
「市」って意味もあったはず
「詩」っていう意味もたしかあるよな
でもこの中で「詩」の意味だけ分からない
それでもこうして詩ができている
分かってなくても
意識してなくても
「し」っていろんな意味があったっけ
「私」っていみがあったっけ
「紙」っていみもあったっけ
「四」って意味もあったよな
「市」って意味もあったはず
「詩」っていう意味もたしかあるよな
でもこの中で「詩」の意味だけ分からない
それでもこうして詩ができている
分かってなくても
意識してなくても
憧れの夢
枚方市立楠葉西中学校3年 大西 椛々菜
何も見えない霧の中でも
終わりの見えない嵐の中でも
挫けてしまいそうでも
諦めなければ
いつか誰かの光になれるはず
やりたい事 理想 望み 忘れてしまい
自分を見失ったとき
この夢の原点を振り返ってみる
可能性を感じず不安になるとき
そんなときこそ自分を信じてみる
最下位でも才能がないわけじゃない
上位でも安心はできない
いつでも自分次第で逆転できる
自分で道を切り拓く
窮屈な世界ももう少しの辛抱
チャンスを掴んで放さない
この夢を私のものにする
失敗しても大好きなこと諦められない
追いかけてきた夢
憧れで終わらせない
今日全力で頑張ったら
明日運命が変わるかもしれない
終わりの見えない嵐の中でも
挫けてしまいそうでも
諦めなければ
いつか誰かの光になれるはず
やりたい事 理想 望み 忘れてしまい
自分を見失ったとき
この夢の原点を振り返ってみる
可能性を感じず不安になるとき
そんなときこそ自分を信じてみる
最下位でも才能がないわけじゃない
上位でも安心はできない
いつでも自分次第で逆転できる
自分で道を切り拓く
窮屈な世界ももう少しの辛抱
チャンスを掴んで放さない
この夢を私のものにする
失敗しても大好きなこと諦められない
追いかけてきた夢
憧れで終わらせない
今日全力で頑張ったら
明日運命が変わるかもしれない
虹色
奈良市立一条高校付属中学校1年 山本 麗奈
赤色は「リーダーシップ」
私が保育園児のとき
運動会で赤団の応援団長をした
青色は「冷静」
私の学校の校章には青色が入っている
黄色は「希望」
私の学校の制服シャツは黄色だ
緑色は「平和」
戦争のニュースを見ていると
緑が全然なかった
橙色は「前向き」
学校の帰り
橙色の夕焼けがきれいだった
夏休みに行った海の
深いところは藍色だった
紫色は「芸術的」
雨上がりの空には
リーダーシップを発揮する赤色と
冷静な雰囲気で現れる青色と
希望を輝かせるような黄色と
平和を訴える緑色と
前向きになれる橙色と
暗くて深い海のような藍色と
芸術のセンスをもっている紫色が
手を組みながら虹となって
空に映る
私が保育園児のとき
運動会で赤団の応援団長をした
青色は「冷静」
私の学校の校章には青色が入っている
黄色は「希望」
私の学校の制服シャツは黄色だ
緑色は「平和」
戦争のニュースを見ていると
緑が全然なかった
橙色は「前向き」
学校の帰り
橙色の夕焼けがきれいだった
夏休みに行った海の
深いところは藍色だった
紫色は「芸術的」
雨上がりの空には
リーダーシップを発揮する赤色と
冷静な雰囲気で現れる青色と
希望を輝かせるような黄色と
平和を訴える緑色と
前向きになれる橙色と
暗くて深い海のような藍色と
芸術のセンスをもっている紫色が
手を組みながら虹となって
空に映る
高校生の部・奨励賞
おかあさんがコロナになった
S高等学校3年 白坂 伊織
おかあさんがコロナになった
熱と、咳と、寒気と、
やっぱり苦しそう
実は少し前
おとうさんと兄、妹がコロナになった
おかあさんは一人で三人を看病していた
え、わたし?
するわけないじゃん
いやだよ
だってコロナかかりたくないもん
いいよ
そーゆーやつだって思われても
だってそれがわたしだもん
そしていま
おかあさんがコロナになった
実は少し前から
おかあさんもコロナにかかっていたのか?
母としての責任
母としての威厳があるから
コロナを押し込めて、看病をしていたの?
そんな気がする
そして三人が完治した今
コロナを発症したの?
床に髪の毛が溜まっていく
洗濯物が溜まっていく
野菜が腐っていく
冷凍庫が埋まっていく
あ
おかあさんはコロナになったんだ
おかあさんがコロナになった
たったそれだけの出来事
ではなかった
熱と、咳と、寒気と、
やっぱり苦しそう
実は少し前
おとうさんと兄、妹がコロナになった
おかあさんは一人で三人を看病していた
え、わたし?
するわけないじゃん
いやだよ
だってコロナかかりたくないもん
いいよ
そーゆーやつだって思われても
だってそれがわたしだもん
そしていま
おかあさんがコロナになった
実は少し前から
おかあさんもコロナにかかっていたのか?
母としての責任
母としての威厳があるから
コロナを押し込めて、看病をしていたの?
そんな気がする
そして三人が完治した今
コロナを発症したの?
床に髪の毛が溜まっていく
洗濯物が溜まっていく
野菜が腐っていく
冷凍庫が埋まっていく
あ
おかあさんはコロナになったんだ
おかあさんがコロナになった
たったそれだけの出来事
ではなかった
いのちの生き方
富山県立大門高等学校3年 山田 歩季
白銀の世界を耐え抜き 遂に羽化した蛹を
翅が伸び切らぬうちに 小鳥がさらう
儚く、美しく咲いた花束へ飛び入り
ご機嫌な唄を歌い下ろす
そういう風に生きている
明日は夕立が来るらしい
慟哭を包み込む木々と 木陰の屍
いのちを奪って 代わりに陽の目を浴びる者
忙しなく、際限なく響くいのちの営み
狂気に駆られて音を奏でる
そういう風に生きている
明日は大風が吹くらしい
暗がりを求めた音楽家は 外界に顔を出す
頭のない番いの片割れ そして新たないのち
優しく、慎ましくその身を鳴らす
彼ら自身の為に震わせる
そういう風に生きている
明日は時雨模様になるらしい
死に損なった働き者は 死に処を見つけた
物好きな捕食者が 樹皮の下で獲物を襲う
そうなるように作られたから
そういう風に生きている
そう有る他無いとするならば
それこそが
ちゃんとした、いのちの生き方
明日は早梅が咲くらしい
翅が伸び切らぬうちに 小鳥がさらう
儚く、美しく咲いた花束へ飛び入り
ご機嫌な唄を歌い下ろす
そういう風に生きている
明日は夕立が来るらしい
慟哭を包み込む木々と 木陰の屍
いのちを奪って 代わりに陽の目を浴びる者
忙しなく、際限なく響くいのちの営み
狂気に駆られて音を奏でる
そういう風に生きている
明日は大風が吹くらしい
暗がりを求めた音楽家は 外界に顔を出す
頭のない番いの片割れ そして新たないのち
優しく、慎ましくその身を鳴らす
彼ら自身の為に震わせる
そういう風に生きている
明日は時雨模様になるらしい
死に損なった働き者は 死に処を見つけた
物好きな捕食者が 樹皮の下で獲物を襲う
そうなるように作られたから
そういう風に生きている
そう有る他無いとするならば
それこそが
ちゃんとした、いのちの生き方
明日は早梅が咲くらしい
呼べないよ
宮崎県立宮崎大宮高等学校3年 川邊 さら
呼べないよ
君の名前が呼べないよ
みんなにあだ名で呼ばれてる君
先生に苗字で呼ばれてる君
私に苗字さんで呼ばれてる君
どうして呼べないの?
どうして呼ばないの?
どうして呼んであげられないの?
今呼べば彼のたった一人になれるのに
照れちゃうから?
恥ずかしいから?
嫌われたくないから?
違うんだよ
違うんだよ
君の名前を呼んだら連れ去られるから
君の名前を呼んだら浮かんでしまうから
君の名前を呼んだら爆発するから
言い訳ばかり
嘘ばかり
逃げてばかり
苗字呼びばかり
私の口には重たすぎる
君の名前の一文字目
それだけを何度も口にして
足元いっぱい散らばって
絡まって絡まって動けない
だから苗字で呼ぶんだ
呼べば動けるから
君のもとへいけるから
彼は私を名前で呼ぶのに
自由に動いて話しかけてくれるのに
私ばっかり
呼べないよ
「ねぇねぇ、名前で呼んでよ」
何度も繰り返した君の名前
苗字じゃない君だけの名前
呼んでもいいの?
〇〇くん
名前で呼んでも遠くに行かない
名前で呼んでも隣にいる
名前で呼んでも消えない
何度も呼ぶよ
君の苗字は
これから先はずっと
呼べないよ
君の名前が呼べないよ
みんなにあだ名で呼ばれてる君
先生に苗字で呼ばれてる君
私に苗字さんで呼ばれてる君
どうして呼べないの?
どうして呼ばないの?
どうして呼んであげられないの?
今呼べば彼のたった一人になれるのに
照れちゃうから?
恥ずかしいから?
嫌われたくないから?
違うんだよ
違うんだよ
君の名前を呼んだら連れ去られるから
君の名前を呼んだら浮かんでしまうから
君の名前を呼んだら爆発するから
言い訳ばかり
嘘ばかり
逃げてばかり
苗字呼びばかり
私の口には重たすぎる
君の名前の一文字目
それだけを何度も口にして
足元いっぱい散らばって
絡まって絡まって動けない
だから苗字で呼ぶんだ
呼べば動けるから
君のもとへいけるから
彼は私を名前で呼ぶのに
自由に動いて話しかけてくれるのに
私ばっかり
呼べないよ
「ねぇねぇ、名前で呼んでよ」
何度も繰り返した君の名前
苗字じゃない君だけの名前
呼んでもいいの?
〇〇くん
名前で呼んでも遠くに行かない
名前で呼んでも隣にいる
名前で呼んでも消えない
何度も呼ぶよ
君の苗字は
これから先はずっと
呼べないよ
レモン
浜松日体高等学校1年 林ノ内 鮎佳
わたしに包丁を通したら
きっと酸っぱいんだ
欠陥品、困難、魅力が無い人
それはわたしの代名詞たち
I’m a lemonを
胸の中で囁く
きみを因数分解したら
きっと心まで瑞々しいんだ
完璧、素敵、魅力的
そんな言葉を映す きみの瞳は透明だ
You’re a peachを
胸の中で囁く
朝8時のホームルーム前
登校してきたきみが眩くて
瞬間的にロッカーの中の宇宙を眺めて
自分が掴めそうな ちいさな彗星を探した
宇宙は暗くて 何も見えなかった
きみになりたくて
peachを演じていたんだよ
そしたらいつのまにか
わたしからは蜜だけが滴り落ちて
精神は低血糖で 身体は空腹になった
ふと わたしに重なった影
ロッカー前に跪いた わたしの左斜め上
薄くスライスされた
タッパー越しの蜂蜜漬けレモンが見えた
「あげる、」
見上げると 水蜜桃のようなきみの口から
レモンの香りがしていた
きみがレモンを掬って
わたしの口に放り込んだ
甘ったるいレモンを咀嚼しながら
口腔に広がる酸味 苦味
その間 きみの瞳はわたしを映していた
存在が そこに証明されていた
Are you a lemon too?
胸の中で囁いたのに
きみが頷いたように見えた
気のせいじゃないよね、
結局きみもわたしも 欠陥品だったんだ
不完全なレモン
それでも救えるものがあるんだ
救われるんだ
そう気づいたら
朝露が両目を覆っていた
きみと笑いあって
朝露が零れて
視界が
開けた
きっと酸っぱいんだ
欠陥品、困難、魅力が無い人
それはわたしの代名詞たち
I’m a lemonを
胸の中で囁く
きみを因数分解したら
きっと心まで瑞々しいんだ
完璧、素敵、魅力的
そんな言葉を映す きみの瞳は透明だ
You’re a peachを
胸の中で囁く
朝8時のホームルーム前
登校してきたきみが眩くて
瞬間的にロッカーの中の宇宙を眺めて
自分が掴めそうな ちいさな彗星を探した
宇宙は暗くて 何も見えなかった
きみになりたくて
peachを演じていたんだよ
そしたらいつのまにか
わたしからは蜜だけが滴り落ちて
精神は低血糖で 身体は空腹になった
ふと わたしに重なった影
ロッカー前に跪いた わたしの左斜め上
薄くスライスされた
タッパー越しの蜂蜜漬けレモンが見えた
「あげる、」
見上げると 水蜜桃のようなきみの口から
レモンの香りがしていた
きみがレモンを掬って
わたしの口に放り込んだ
甘ったるいレモンを咀嚼しながら
口腔に広がる酸味 苦味
その間 きみの瞳はわたしを映していた
存在が そこに証明されていた
Are you a lemon too?
胸の中で囁いたのに
きみが頷いたように見えた
気のせいじゃないよね、
結局きみもわたしも 欠陥品だったんだ
不完全なレモン
それでも救えるものがあるんだ
救われるんだ
そう気づいたら
朝露が両目を覆っていた
きみと笑いあって
朝露が零れて
視界が
開けた
サイクル
鹿島朝日高等学校2年 小林 葵
目を開けたら光が射して
身体からは物が出ていき
口には生活必需品を入れてさ
今日も朝が始まるんだよ
どちらかといえばやりたくない
ことが多い日々が大半でも
楽しいやりたいそう思えることを
より楽しむためだと思えないか
そんな風に思う物でも
方向を変えてみたらどうだろう
少しは気分が楽にならないか
やりたい楽しいことだけをして
過ごしていくなんて不可能で
時にはじゃなくて大半が
やりたくない辛いことかもしれない
けどだからといってやりたい楽しいことが
ゼロなんてことはないんだよ
何事も無理難しいと決めつけずに
ちょっとでもできそうな所箇所を
見つけてみようさ
一歩ずつなんて言葉があるけどさ
一歩進まなくたっていいじゃん
0.01歩でも進もうよ
たまには充電切れてもいいじゃん
なんなら100%なんて本当に必要な
ときだけでいいんじゃない
ずっと100%のままなんて無理な話で
やりたい楽しいことだけをして
過ごしていくなんて不可能でも
やりたい楽しいを増やしていく
それは絶対できるんだよ
思ったもん勝ちそんな言葉があるけど
気持ちの問題って本当にでかくて
病は気からって言葉もあるけど
私は本当だと思う
それぐらい心って重要で
大切にしてあげるのが
使命だと思うんだ
その使命を授かったからには
楽しいやりたいに使おうよ!
身体からは物が出ていき
口には生活必需品を入れてさ
今日も朝が始まるんだよ
どちらかといえばやりたくない
ことが多い日々が大半でも
楽しいやりたいそう思えることを
より楽しむためだと思えないか
そんな風に思う物でも
方向を変えてみたらどうだろう
少しは気分が楽にならないか
やりたい楽しいことだけをして
過ごしていくなんて不可能で
時にはじゃなくて大半が
やりたくない辛いことかもしれない
けどだからといってやりたい楽しいことが
ゼロなんてことはないんだよ
何事も無理難しいと決めつけずに
ちょっとでもできそうな所箇所を
見つけてみようさ
一歩ずつなんて言葉があるけどさ
一歩進まなくたっていいじゃん
0.01歩でも進もうよ
たまには充電切れてもいいじゃん
なんなら100%なんて本当に必要な
ときだけでいいんじゃない
ずっと100%のままなんて無理な話で
やりたい楽しいことだけをして
過ごしていくなんて不可能でも
やりたい楽しいを増やしていく
それは絶対できるんだよ
思ったもん勝ちそんな言葉があるけど
気持ちの問題って本当にでかくて
病は気からって言葉もあるけど
私は本当だと思う
それぐらい心って重要で
大切にしてあげるのが
使命だと思うんだ
その使命を授かったからには
楽しいやりたいに使おうよ!


